♪一輪懺悔

作詞:みつい 禮
作曲:市川 龍之介
編曲:市川 龍之介

(台詞)
最近まで 世間の物差しでは 測れない
横道に反れっぱなしの
ちいっぽけな人間でございました。
両親に手向けた薔薇一輪は
自分流のせめてもの懺悔の形でございます


芽のでない
生きざまだった ふきだまり
背いた父親(おや)は 三年前に
逝っちまったよあの世とやらへ 
ずいぶん哭(な)かせた妹も
生きてりゃ四十二歳か 逢いたいぜ

二階から 
見ちゃったんだよ 月夜道
誰から逃げる 隠れるように
そんな裸足のおなごのために
ひと肌脱ごうか 脱ぐまいか
見てみぬふりなど できぬ俺 

母のこと
捜すに無常  孤独な死 
合掌懺悔 真っ赤な薔薇を
たった一輪一輪手向け
やっとこ人並み 五十八歳(ごじゅうはち)
このごろ涙腺 なぜ弛む